“テクノロジー”の時代
『悠久たる時を往く』終焉編、新章を追加しました。
機械文明の登場です。
……言うても自分のファンタジー作品に機械文明を全面的にフィーチャーする気はさらさら無いし、ましてや作品を通じて現代の機械文明に警鐘を鳴らす、なんてメッセージ性を載っける気もこれっぽっちもありません。
自分にとってのファンタジーは現実の現し身ではなく、現実離れしたものであるから。加えて、あくまでもエンターテインメントに徹します。社会への批判とか風刺とか、そんな滅相もない。
また“テクノロジー”について、設定を掘り下げるつもりはまったくなく、アリューザ・ガルド世界の滅びのひとつのきっかけとして登場させたに過ぎません。
そんなわけで、自分が書くファンタジー世界においてSF的な、メカメカしい文明が舞台になるなんてことは、今までも、今後もありません。おそらくフツーに、剣と魔法のファンタジーを貫くつもりです。
なんで“テクノロジー”なんて、自分の設定ではほとんど用いたことないカタカナ英語を使ったかというと、これは昔読みふけった『ザナドゥ・データブック vol.2』の影響大です。
モンスターズ・マニュアルの章の“DAEMON”の項目にこうあります。
「私は神々のような無能な存在ではない。神々が知らない、テクノロジーというものを私はもっているのだ。全世界、全宇宙はまもなく私のものになるであろう。テクノロジで再創造されるのだ」
ザナドゥ・データブック vol.2の設定大好き。
あとは世界にとって異質なモノを表現するのにカタカナ英語がしっくり来るな、と感じたからでもあります。
待て次章!
年内に終わらせることができるかどうか分からないけど、がんばってみます。